日歯広報(平成20年2月5日第1434号付録)
「ビスフォスフォネート系薬剤の投与を受けている患者さんの
顎骨壊死・顎骨骨髄炎に関するご注意のお願い」で
すでにご高承のことと存じますが悪性腫瘍による高カルシウム血症や
骨粗鬆症でビスフォスフォネート系薬剤(以下BP系薬剤)の投与を受け
ている患者さんに侵襲的歯科処置(抜歯、インプラント)を行った場合
BP関連顎骨壊死・顎骨骨髄炎
(bisphoshonate-related osteonecrosis of the jaws:BRONJ)が発現
していると報告されBP系薬剤の投与を受けている患者さんへの
侵襲的外科処置を出来るだけ避けるか、状態、リスクを考慮したうえ
で判断する旨の案内がされています
BP系薬剤は骨の構成成分であるハイドロキシアパタイトに特異的に
強い親和性を持ち保護、固定する作用を基本とし、破骨細胞の機能
を直接に、又は骨芽細胞を介して間接的に抑制し、骨吸収を強力に
抑制します
骨へ吸着したBPの半減期は数年以上にも及ぶといい
どのような状況になると顎骨壊死に陥るかについては状況証拠
しかなく科学的EBM が求められています
日本の骨粗鬆症の潜在患者は1200万人と予測され、そのうち
約20%が受診しており、大腿骨や股関節の骨折、脊椎圧迫
脊髄圧迫などの骨関連の合併症が発生するまでの時間を遅らせ
痛みを減らし、寝たきりになるのをを防ぐため
BP系薬剤が投与されています
日本骨骨粗鬆症学会 評議員の高石佳知先生は
BP製剤を投与される前に歯科処置を完了し口腔内の状況を最適
にしなければならない、BP製剤による治療中は、4カ月ごとの歯科
検診、とくに顎骨、歯槽骨のチェックが勧められるとし、医科・歯科
共同作業により発症予防に取り組む必要があり、発症の大きな
要因が歯周組織からの感染である以上BRONJ対策は歯科医師の
使命であると訴え
BP製剤使用量の増加により、今後BRONJの症例が加速度的に
増加すると考えられるとし
BRONJ発症予防診断のEBMの一つとしてレントゲン画像を利用し
顎骨骨密度を評価するソフト「ボーンライト」を開発、この程セミナー
にて発表されます
Bone Rightセミナーについての詳細はこだわりのイベント情報を
ご参照ください
すでに全国の医科(整形、産婦人科)より協力依頼があり患者の
受け入れ先(診断が出来る歯科医院)を探しており、提携はもとより
歯科に於いては
抜歯や、インプラント時の骨密度測定
歯周治療の計画、経過観察
には今後無くてはならないものとなることでしょう
高石佳知先生・セミナー論文「骨粗鬆症と歯周疾患」






