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「日本の医療 現況と今後」

社会的倫理観の崩壊

蒸し暑い毎日が続きます、まだ梅雨が明けていませんが、なすびや、トマト、きゅうりなどの苗を植えようと思っているうちに、もうすっかり夏です。みなさんは、なにか植えられましたでしょうか。
自分が植えたものが成長し花を咲かせ、実をつける。家庭菜園のようなものでもやってみると結構楽しいものです。しかし、植物は正直なもので世話をしたら しただけの物を返してくれます。

さて、平成21年7月18日、大阪歯科労働衛生コンサルタント協議会平成21年度講演会において、現 厚生労働省有識者会議「高齢者医療に関する検討会」座長の塩川正十郎先生のお話をお聞きしました。
2025年に80歳を迎える人は11%となり、現在の保証制度では運営ができなくなる。
医療と介護の一体化が必要となる。
一方、医師不足が深刻化されているが、本当に不足しているのか?
医師は現在、実質21万人おり、内、開業医は8万人、平均すると人口千人あたり2,2人(英国2,5人)となる。医師以外の業務負担が増加しているのが問題。ヨーロッパでは、ホームドクター制で給与差は開業医、勤務医とも大差が無いが、日本では、全国平均で院長クラスの年収は3300万(都市部では4000万)国立2800万、開業医2600万(都市部3000万、地方1500万)と大差が出ている。歯科は都市部に集中しすぎており過当競争が激しく技術料に比重が高い。
医療制度改正には、現中医協のメンバーがあまりにも同質化していて、メンバーが変わらなければ改革はできないとのご指摘。
社会保障に関しては、給付と負担に関して、せめて、自分がかけた分は戻ってくるような制度にしなければならない。
しかし、最近は、生活保護をもらわなければ損というような風潮もあり、社会的倫理観が崩壊しているので、公共的自制心をもって社会保障に対する認識を新たにしてほしい、とのお話をいただきました。
塩川正十郎先生におかれましては、私からすれば、雲の上のような存在でお話もきっと難しいと思っておりましたが、わかりやすくお話いただき、その後の懇親会にも出席いただき和やかなひと時となりました。お世話いただきました、大阪歯科労働衛生コンサルタント協議会の先生方には大変ありがとうございました。

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