第38回モリタSFD総会において
保険収載されたEr:YAGレーザーを用いた効率的歯科診療
〜保険で先進歯科診療を行うノウハウ〜と題して
山本敦彦先生の特別講演が開催されました。
Er:yag laser Erwin Adverlを用いた、う蝕歯無痛的窩洞形成加算
すでにご承知の通り、2008年4月の保険改正で、う蝕歯無痛的窩洞形成加算+20点が認められました。
第57の2 う蝕歯無痛的窩洞形成加算
1、う蝕歯無痛的窩洞形成加算に関する施設基準
(1)当該レーザー治療係る専門の知識及び5年以上の経験を有する歯科医師が1名以上いること。
(2)無痛的に充填のためのう蝕の除去及び窩洞形成が可能なレーザー機器を備えていること。
2、届出に関する事項
う蝕歯無痛的窩洞形成加算の施設基準に係る届出は別添え2の様式50を用いること。
新点数 充形 120 レーザー 20 充填 100 光CR材料料 11
合計点数 251
新点数 充形 120 レーザーなし 0 充填 100 光CR材料料 11
合計点数 231
旧点数
充形 120 充填 52 EE・EB 43 光CR材料料 11 研磨 14
合計点数 240
う蝕歯無痛的窩洞形成加算+20点は、点数として高いか、低いか?
う蝕歯無痛的窩洞形成加算+20点は、点数としては低いと思われるかもしれませんが、患者負担額から考えると、多くの患者さんは3割負担で、もし加算点数が100点だったら負担増は300円になりレーザー治療を望まない患者さんも出てくるでしょう。
20点なら負担額は60円になり通常の治療と感覚的に代わりません。
金属高騰の折、経費面を見ても、いかがでしょうか?
歯冠修復
Er:YAGレーザー 点数
即時充填形成 120
充填(単純) 100
充填材料I (光重合レジン) 11
小計 231
レーザー加算 20
合計 251
収入 ¥2,510
材料費概算 ¥250
差し引き収入 ¥2,260
タービン 点数
インレー修復形成 120
印象採取(単純) 60
咬合採取 14
金パラインレー(単純) 238
接着料 45
接着材料I 12
小計 489
合計 489
収入 ¥4,890
材料費概算 ¥1,500
外注技工料 ¥1,200
差し引き収入 ¥2,190
むしろ、時間当たりの収益を考えるとレーザー治療は3分、インレーは30分と、レーザーは10倍の収益効率といえます。
Er:yag laserによる無痛的窩洞形成法をうまく診療に導入して かつ、収入を得るには+20に目をやらず251点と考え、大きなカリエスはタービンで、小さなカリエスはレーザーでを徹底し、小さな咬合面カリエスは点数の高さだけで収益の少ないインレーよりレーザー治療に切り替え、無痛で行える小さなカリエスを数多く治療する。
(ペンスコープを併用しカリエス部分を、出来るだけ大きなモニターに映し出しての判りやすい説明を行うと効果的です。)
同じ窩洞の場合レーザー治療はインレー治療より点数が低いが、そのため患者負担も少なく、国の負担も少なく、治療時間も短いため収益効率もよく、3者にとってメリットのある治療法であることを認識し、先進治療であることを患者さんに浸透していくことがポイントかと存じます。
試 算
う蝕歯無痛的窩洞形成加算に係るレーザー機器
Er:yag laser Erwin Adverl を¥6,280,000円で購入した場合
6,280,000円÷2,260円=2,779本
2,779本÷(12ヶ月×20日)=11.6本/日
2,779本÷(24ヶ月×20日)=5.8本/日
2,779本÷(36ヶ月×20日)=3.8本/日
2,779本÷(48ヶ月×20日)=2.9本/日
患者さんも医院も国も三方良しとの、山本敦彦先生のお話でした。
先進治療であるEr:yag laser Erwin Adverlを使用した無痛治療の導入をお勧めします。
(山本敦彦先生には申し訳ありませんが、臨床報告の部分は写真等が含まれますので割愛とさせていただきました。)






